生乾き臭に要注意!梅雨時期のお洗濯について
雨の多い梅雨の季節。ただでさえ気持ちが落ち込みがちですが、雨が続くと、洗濯物がなかなか乾かなかったり、嫌なにおいが気になったり、ますます気分が滅入ってしまいますね。
そこでこの時期ならではの、お洗濯のコツをご紹介します。
・嫌なにおいの原因は?
・生乾き臭を防ぐポイント
・家電を上手に活用しよう!
・生乾き臭がついてしまったら
嫌なにおいの原因は?
あの生乾きの嫌なにおいの原因は、「モラクセラ菌」という雑菌です。このモラクセラ菌とは、洋服についた皮脂などを栄養として増殖し、通常の洗濯では死滅しない、やっかいな菌です。
モラクセラ菌は水分がある場所で繁殖するため、洗濯物が濡れている状態が長ければ長いほど、菌が繁殖してしまいます。菌が増殖してにおいを発するのは、平均的に5時間後と言われています。
5時間以内に乾かすことができれば、雑菌の増殖を防ぐことができます。
生乾き臭を防ぐポイント
◆洗濯する前
一つ目は、洗う前に干すことです。汚れた衣類は汗で湿っているため、洗濯かごに入れたままだとモラクセラ菌が増殖し、においを発します。すぐに洗濯しない場合は、ハンガーなどにかけて、少しでも菌の増殖を抑えるようにしましょう。
二つ目は、裏返して洗濯することです。モラクセラ菌は、人間の皮脂を分解してにおいを出します。皮脂は衣類の裏側に多く付くため、皮脂がしっかり落とせるように、裏返して洗うとより効果的です。
◆洗濯する時
モラクセラ菌は通常の洗剤では死滅せず、においも落とすことはできません。しかし、殺菌効果のある酸素系漂白剤を洗剤と合わせて使うことで、モラクセラ菌の殺菌効果が高まります。
酸素系漂白剤は40~60℃が最も除菌・殺菌効果を発揮するため、お湯で洗濯することで、より効果が高まります。
なお、塩素系漂白剤は洗剤と混ぜると危険なため、必ず酸素系漂白剤を使用しましょう。
◆洗濯物を干す時
嫌なにおいを発生させないためには、早く乾かすことが最重要ポイント。
脱水後、乾いたバスタオルを入れてさらに5分脱水することで、他の洗濯物の水分をバスタオルが吸収し、通常の脱水よりも早く乾かすことができます。
なお、脱水時間が増えることで衣類に負担がかかるので、大事な衣類はネットに入れるようにしましょう。
そして干す場所も大切です。部屋干しの際、カーテンレールにかけてしまいがちですが、窓際は空気の通りが悪く、結露も発生しやすくなるためNG。さらにカーテンや窓枠の汚れが洗濯物についてしまって悪循環になることも。
部屋干しをする時には、部屋の中央や部屋の間の鴨居など、空気が通りやすい場所を選びましょう。浴室乾燥が付いている場合には、浴室を利用しましょう。
◆洗濯槽の掃除
洗濯槽の裏側のカビがにおいの原因かもしれません。専用の洗剤を使って、月に1度は掃除しましょう。酸素系、塩素系とありますので使い分けるのも効果的です。
家電を上手に活用しよう!
◆扇風機、サーキュレーター
部屋干しの際、洗濯物に扇風機やサーキュレーターで風を送ることにより早く乾きます。全体に風が届くように首を振りましょう。
◆除湿機、エアコン
除湿機で部屋の湿度を下げると、洗濯物が早く乾きます。最近ではサーキュレーター付きの除湿器も販売されています。部屋にエアコンがあるときは、エアコンの除湿機能を使ってもよいでしょう。風が洗濯物に当たるよう、場所を工夫しましょう。
◆洗濯乾燥機
洗濯機に乾燥機能がついている場合は、梅雨の時期だけでも活用しましょう。電気代や衣類の傷みが気になるという人は、完全に乾かさなくても大丈夫。余分な水分を飛ばすことにより、乾燥時間が短縮でき、嫌なにおいも防ぐことができます。
最近は、おしゃれなコインランドリーも増えてきているので、試してみるのもいいですね。
生乾き臭がついてしまったら
➀お湯につける
モラクセラ菌は熱に弱いと言われています。50℃以上のお湯に30分ほどつけ置きましょう。
②アイロンをかける
中~高温でアイロンをかけます。水蒸気が衣類に付くのを防ぐため、スチーム機能は使わないようにしましょう。
③酸素系漂白剤を使用する
酸素系漂白剤は、付いてしまったにおいにも効果的です。ウールやシルク素材、金属繊維の衣類には使えないので注意しましょう。
まとめ
洗濯物からいい香りがすると気持ちも上がります。嫌なにおいを防ぐだけではなく、お気に入りの柔軟剤を使うのもいいですね。工夫しながら梅雨の時期を乗り切りましょう。