あなたは大丈夫?季節の変わり目は「春バテ」に注意!
だんだんと春らしく暖かい日が増えてきました。しかし三寒四温と言われるこの時期、ポカポカ陽気の次の日に寒い冬に逆戻り、ということも少なくありません。
この時期は多くの人が、心や体に何かしらの不調を感じると言われています。「春バテ」とも呼ばれるこの体調不良、原因と対策についてご紹介します。
・春バテってどんなもの?
・春バテの原因は?
・春バテ予防法
・春バテ予防レシピ
春バテってどんなもの?
春バテとはその名の通り、春に起こりやすい心身の不調のことです。
春は環境の変化や気候の変動によって自律神経が乱れやすくなります。自律神経には、昼間の活動時に活発になる「交感神経」と、夜リラックスしている時に活発になる「副交感神経」があります。この二つのバランスが崩れると、心や体に様々な不調が現れます。
◆春バテの主な症状
・体がだるい
・やる気が出ない
・朝起きるのが辛い
・寝つきが悪く眠りが浅い
・昼間眠くなる
・食欲が出ない
・気分が落ち込む
・イライラする
一つでも当てはまった方は春バテの可能性があります。
春バテの原因は?
◆寒暖差
春は、1年の中でもとくに寒暖差が激しく、1日の寒暖差の平均は9.2℃。身体が寒暖差に対応するために相当量のエネルギーが消耗され、「疲れ」や「だるさ」を感じやすくなります。
◆気圧の変化
3月は低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わり、天気が周期的に変わるため、自律神経の切り替えがうまくいかなくなることが多くなります。低気圧の影響で血中の酸素濃度が下がり、昼間眠くなったり、体がだるくなったりします。
◆生活環境の変化によるストレス
春は卒業や入学、転勤などで生活環境が大きく変わる季節。人間にとって環境の変化はストレスの元でもあります。知らず知らずのうちに緊張感やストレスが生じることで自律神経が乱れ、春バテがおこりやすくなります。
◆花粉症によるストレス
花粉症は、花粉から体を守ろうとする防衛反応が過剰になっている状態です。免疫機能の過剰な活動により体力が低下し、眠気や体のだるさを感じます。
また、アレルギー症状により鼻から取り込める酸素量が少なることから、慢性的な頭痛や睡眠不足にもつながります。
◆「春バテ」になりやすい人の生活習慣チェックリスト
□ お風呂はシャワーのみですませる
□ 夜、眠る直前までスマートフォンを眺めている
□ ストレスや心配事が多く、気持ちが落ち込んでしまいがち
□ 休みの日は運動するよりも、家でだらだら過ごすのが好き
□ 食欲があまりない
二つ以上当てはまった方は、「春バテ予備軍」かもしれません。対策をしっかりして、春に備えましょう。
春バテ予防法
◆朝食をしっかり食べる
朝食を食べることで寝ている間に下がった体温や血糖値が上がり、体が目覚めます。また、噛む動作は脳の活性化やストレスの軽減にもつながります。朝食を食べる習慣がない方は、代わりに1杯の白湯を飲むことで血流がよくなり、腸も刺激されるのでおすすめです。
◆適度な運動をする
体を動かすことで、自律神経のバランスを整えるセロトニンが分泌されます。また、血液の循環がよくなり、ストレス解消にもつながります。ウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動が効果的です。無理のない範囲で毎日続けてみましょう。
◆毎晩湯船につかる
38℃~40℃のぬるめのお湯に、20分程度浸かることで副交感神経が刺激され、リラックス作用をもたらします。
42℃以上の熱いお湯は、交感神経が活発になり睡眠に影響するため、5分以内に抑えましょう。
市販の炭酸入浴剤も自律神経を整えるのに効果的です。
◆良質な睡眠をとる
寝る直前までスマホを見ている人も多いと思いますが、スマホを見ることで睡眠の質が下がっているという研究データがあります。
良質な睡眠をとる為に、寝る前はテレビ、スマホ、パソコン使用は避けましょう。
就寝前にアイマスクや蒸しタオルで目もとを温めると、睡眠の質も良くなり効果的です。
春バテ予防レシピ
◆豚肉と新たまねぎの生姜焼き
豚肉に含まれるビタミンB1は自律神経を整える役割があり、新タマネギに含まれる硫化アリルはビタミンB1の働きを助けます。また、新タマネギに含まれるカリウムは老廃物の排出を促し、ショウガは体を温めて血行を良くしてくれます。
【材料(2人分)】
・豚モモ薄切り肉…200g
・新タマネギ…1/2個
・ショウガ…1片
・サラダ油…大さじ1/2
●酒…大さじ1
●しょうゆ…大さじ2
●砂糖…大さじ1/2
【作り方】
1. 新タマネギは薄切りにする。
2. ショウガは皮をむき、すりおろす。
3. フライパンにサラダ油を中火で熱し、豚肉を加えて炒める。
4. 肉の色が変わってきたら、●の調味料、生姜を加えて炒める。
5. 肉に火が通り、全体に味がまわったら器に盛る。
まとめ
自律神経の乱れは、自分では認識しにくいものです。春バテの症状がある人は、体や心が弱っているサインかもしれません。この機会に春バテに負けない体作りをして、気持ちの良い春を迎えてみませんか。