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人事部コラム

1月20日は血栓予防の日!冬は血栓症に注意

二十四節気で最後の節気である「大寒」。
例年1月20日~2月3日頃にあたります。
大寒は1年の内でもっとも寒くなり血栓ができやすいことから、1月20日は「血栓予防の日」と制定され、この日から1ヶ月間を「血栓予防月間」として血栓予防の普及活動が行われています。
また、「20」という数字の「つ・まる」という語呂合わせの意味も含まれています。

目次
・血栓症とは?
・血栓症の種類
・冬こそ注意したい血栓症
・血栓症の予防方法

 

血栓症とは?

血栓症とは、血管の中に血のかたまり(血栓)ができ、それによって血管がつまってしまう病気です。血液が流れなくなると、その先の細胞に栄養が届かなくなるため、細胞が壊死して機能障害が起こります。

血栓症の種類

血栓症は動脈で血栓ができる動脈血栓症と、静脈で血栓ができる静脈血栓症があります。
動脈とは心臓から全身に向かって血液を送り出す血管、静脈は全身から心臓へと血液を戻す血管です。
心筋梗塞や脳梗塞は動脈血栓症、エコノミークラス症候群は静脈血栓症に分類されます。


血栓症の原因

1.生活習慣病によるもの

高血圧・高血糖・脂質異常など生活習慣病のある人は、動脈硬化を起こしやすくなっています。動脈硬化は動脈の血管が硬くなり、弾力性が失われた状態です。動脈硬化が進行すると、血管壁に悪玉コレステロールなどの脂肪物質がたまって、血管の中が糊状(プラーク)になり、内部が狭くなります。何かのきっかけでプラークが破綻すると防御のために凝固の作用が働き、血栓が作られます。こうして血管が塞がれると血流が途絶えて末端の組織に酸素や栄養素が送られなくなり、壊死を起こします。
これが「梗塞」と呼ばれる状態で、心臓に血液を送る冠状動脈で起こる心筋梗塞、脳に血液を送る動脈で起こる脳梗塞などがこのタイプに該当します。

2.高齢によるもの

高齢者に起こりやすい血栓症に、心臓が原因の脳梗塞があります。60歳以降の10%以上に発生するといわれる心房細動という不整脈の一種が起きることで、血流が乱れてしまい、血液がスムーズに心室へ送られなくなるので、血栓ができやすくなるのです。
心房で作られた血栓が心室に移って脳に運ばれ、脳の動脈を詰まらせる脳塞栓の状態から脳梗塞となります。心房で作られる血栓は、血管内で作られる血栓よりも大きくなる傾向があり、重症化しやすい特徴があります。

3.病気や年齢に関係なく、環境次第で誰にでも起こり得るもの

静脈は動脈よりも血流が遅く、血圧も低いために血のめぐりが悪く、血液が滞りやすくなっています。
長時間同じ姿勢で動かなかったり、水分不足で血液がドロドロになったりすると、脚の静脈血の流れが悪くなり、血栓ができてしまうことがあります。それが肺に運ばれ、肺塞栓から肺梗塞を引き起こします。
いわゆるエコノミークラス症候群で、長時間飛行機に座ったままの状態が続くようなときの症例が多いため、この名がつきました。

冬こそ注意したい血栓症

1月は血栓症で亡くなる方が最も多い月とも言われています。
気温が下がると身体は血管を収縮させて体温を維持しようとします。血管が細くなると他の季節では問題とならなかったような血栓でも、寒い冬場はそれが血行不全の原因となることと、細くなった血管内で血流を維持しようとして血圧が上昇することも血栓症の誘因となります。また、乾燥する冬場は身体から水分が奪われて脱水になりやすく、血液が粘り気をおび固まりやすくなることも血栓が生じやすい原因となります。

血栓症の予防方法

◆動脈血栓症の予防

脱水状態を防ぐため、喉が渇いていなくても1時間に100ml程度のこまめな水分補給をおこない、血液ドロドロを防ぐよう心がけてください。また、血圧の乱高下による身体への負担を防ぐために、外出や入浴時等の寒暖差には注意しましょう。
日頃から血流を良くしておくために、1日20分程度のウォーキングなどの運動を行い、体重管理や血圧管理をしておくことも大切です。脂っこい食事はさけ、脂質の代謝を促進させるビタミンBを多く含む食品(豚肉や豆類など)や、EAPやDHAを多く含む青魚などを積極的に摂りましょう。喫煙は、血管内の炎症をおこし動脈内の血栓を急激に発生させることがあるため、禁煙も心がけましょう。

 

◆静脈血栓症の予防

長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かしましょう。
体勢を変えられない場合はかかとの上げ下げや足の指、足首を曲げ伸ばしするなどして血液の流れをよくするようにします。
また、日頃からストレッチをするなどして筋肉を柔らかくしておくことも大切です。

まとめ

心筋梗塞や脳梗塞はすでに重大な死因として知られていますが、その原因が血栓症であるという認識は、まだまだ不十分だそうです。血栓予防の日をきっかけに血栓症の知識とともに、血栓について知ることで防げることが増えるのではないでしょうか。
「生活習慣病」は文字どおり「生活習慣」が原因で引き起こされる疾患です。近年では食生活の欧米化や生活習慣の乱れに伴い、20代、30代の人でも、いつの間にか病状が進行していたというケースが増えているそうです。若い方でも「自分には関係ない」と思わずに健康のために食生活や運動習慣について、いま一度見直してみてはいかがでしょうか。