人事部コラム | 『タツミ訪問看護』採用サイト

0120-323-0740120-323-074

ホームページからの
エントリー ~ ご入社特典

QUOカードプレゼント!

  • タツミ訪問看護 facebook
  • タツミ訪問看護 twitter
  • タツミ訪問看護 instagram
  • タツミ訪問看護 youtube

人事部コラム

乾燥トラブルを防ぐには?しっかり対策して快適な室内に

気温も下がり空気が乾燥する季節になりました。乾燥はさまざまなトラブルやリスクの元になり、インフルエンザ等の感染症の流行とも大きく関わってきます。乾燥するこの季節、しっかり対策していきましょう。

目次
・なぜ冬は空気が乾燥するの?
・乾燥がもたらすリスク
・快適な湿度とは?
・部屋の乾燥を知る方法
・加湿器の使い方と注意点
・さまざまな乾燥対策

 

なぜ冬は空気が乾燥するの?

暑い夏は湿気が多くジメジメしているのに、なぜ冬は空気が乾燥するのでしょうか。
一つは空気中の水分量が原因です。空気中に含むことができる水蒸気の量(飽和水蒸気量)は温度によって変わります。温度が高ければ空気中に多くの水蒸気を含むことができ、逆に低ければ少ししか含むことができません。したがって気温の低い冬は空気中の水分量が他の季節より少なくなります。
二つ目はシベリアからの季節風です。冬になると、シベリアから冷たく乾いた季節風が流れ込みます。この季節風は日本海を通る時に大量の水分を吸収し、日本海側に多くの雨や雪を降らせます。その後太平洋側に入る時には吸収した水分を出し切って乾いた冷たい風になり、太平洋側は空気が乾燥するのです。

乾燥がもたらすリスク

では、空気が乾燥するとどんなリスクがあるのでしょうか。

➀ウイルスが活発化する

冬には風邪やインフルエンザが流行しますが、その原因はウイルスです。
ウイルスは低温かつ低湿度の環境下で活性化します。ウイルス飛沫は、湿度の高い状況では重くなりすぐに地面に落下してしまいますが、空気が乾燥した環境ではウイルス内の水分が蒸発して軽くなり、遠くまで飛んでいくことがわかっています。湿度30%の状態は湿度60%と比較すると2倍遠くに飛ぶと言われており、乾燥するほど広い空間にウイルス飛沫が広がります。
新型コロナウイルスもウイルスの一種ですので、乾燥している冬は注意が必要です。

②気管の粘膜の働きが悪くなる

私たちが普段吸い込んでいる空気にはほこりやカビ、細菌、ウイルスなどの異物が含まれています。こうした異物を排除しているのが、気道の内壁を覆う粘膜と線毛です。しかし空気が乾燥すると粘膜や線毛も乾燥し、働きが鈍くなります。
冬に感染症にかかりやすいのは、ウイルスが活発化するとともに私たちの体の防御機能が落ちてくることが原因です。

③脱水症状を起こすことがある

私たちの体は発汗や排泄以外にも、皮膚や呼気から水分が蒸散しています。これを不感蒸泄(ふかんじょうせつ)と言います。不感蒸泄の量は健康な成人で1日900mlとも言われています。
汗をあまりかかない冬は夏場に比べて水分摂取の機会が減るため、無自覚の内に脱水症状を起こすことがあります。冬でも積極的に水分摂取を心がけることが大切です。

④肌トラブルを起こす

健康な肌は皮膚からの水分蒸散量と皮脂分泌量が適度で、水分と皮脂のバランスが取れています。しかし空気が乾燥する冬は皮膚からどんどん水分が失われ、水分と皮脂のバランスが崩れやすくなります。こうして皮膚の乾燥が起こり、ひどくなると「乾皮症」になり痛みを伴うひび割れやあかぎれができます。さらに悪化すると強い赤みやかゆみ、水ぶくれ状の湿疹を伴う「皮脂欠乏性湿疹」になります。

快適な湿度とは?

一般的に快適と感じる部屋の湿度は40%~60%とされています。40%以下になると目や肌、喉の乾燥を感じ、ウイルスも活発になります。反対に60%以上になるとダニやカビが発生しやすくなります。

部屋の乾燥を知る方法

湿度計があれば部屋の湿度がすぐにわかりますが、簡単にコップ一つで部屋の乾燥具合を確認できる方法があります。
まず、ガラスのコップに氷水を入れて置いておきます。しばらく経ってコップの外側に水滴が付いていれば、過ごしやすい湿度であると言えます。反対に時間が経ってもなかなか水滴が付かなければ、乾燥している状態です。

加湿器の正しい使い方と注意点

乾燥対策に加湿器を使っている方は多いと思います。乾燥対策として優秀な加湿器ですが、使い方によっては十分な効果が得られなかったり、カビなどの問題を引き起こしたりすることがあります。以下に注意して使用しましょう。

➀加湿器は真ん中に置く

部屋全体を加湿する時は部屋の真ん中に加湿器を置くと、効率よく水蒸気を拡散できます。家具のそばや窓の近くに置くと、家具がいたんだり結露が発生したりするので避けましょう。

②就寝時は加湿器を消す

寝る時も加湿をしていた方が喉や肌に良さそうな気がしますが、寝る時には加湿器を消すようにします。
暖房を消して寝ると温度が下がり、部屋の空気の飽和水蒸気量も下がります。そのため加湿器を付けたままにしておくと必要以上に湿度が高くなる可能性があります。湿度が高くなると結露やカビ、ダニの原因にもなります。

③タンクの水は毎日替える

タンクの水をそのままにしておくと、タンク内で細菌やカビが発生し、それらが含まれた水蒸気を部屋に拡散することになってしまいます。タンクの水は毎日替えるようにしましょう。
また、定期的にフィルターのお手入れも行いましょう。

さまざまな乾燥対策

加湿器の他にも、身近なもので手軽にできる乾燥対策をご紹介します。

濡れたタオルや洗濯物を室内に干す

室内に濡れたタオルや洗濯物を干すと、水分が蒸発することによって湿度を上げることができます。部屋干しの独特なにおいが気になる方は、専用の洗剤を使用すると良いでしょう。
ただし、カーテンレールにかけるのは窓の結露やカーテンのカビの原因にもなりますので避けましょう。

コップに水を入れておく

デスクワークの方におすすめなのがこちらの方法です。部屋全体の湿度を上げることはできませんが、ピンポイントでデスク周りを加湿することができます。水だけではなくお湯を入れることによって、加湿効果もよりアップします。

湯気を利用する

入浴後のお風呂は湯気が充満しています。浴室のドアを開けておくだけで、湯気が他の部屋へ移動し、湿度が上がります。
また、鍋料理をすると調理の際に湯気が出ます。寒いこの季節はお鍋を囲むことで寒さ対策にも乾燥対策にもなり、一石二鳥です。
最近ではキャンプブームもあり石油ストーブを使う方や、薪ストーブを設置する方も増えてきています。このようなストーブはやかんやお鍋が置けるため、手軽に乾燥対策ができます。

まとめ

たかが乾燥と思いがちですが、乾燥を防ぐことによってさまざまなトラブルを防ぐことができます。乾燥対策をしっかりして、この冬を元気に乗り切りましょう。