今年の土用の丑の日はいつ?どんな日か知っていますか?
間もなく土用の丑の日です。丑の日にはうなぎを食べるイメージがありますが、どのような日なのかはご存じですか?
今回は土用の丑の日についてご紹介します。
・土用の丑の日ってどんな日?
・今年の土用の丑の日はいつ?
・なぜうなぎを食べるの?
・うなぎ以外の土用の食べ物
・土用の丑の日の風習
土用の丑の日ってどんな日?
土用とは、季節を分ける暦の種類「雑節」のひとつであり、立夏・立秋・立冬・立春の直前18日間のことを指します。その中で丑の暦と重なる日が土用の丑の日となります。
今年の土用の丑の日はいつ?
一般的に土用の丑の日と言えば立秋前の7~8月の丑の日のことを指します。
2022年は7月23日(土)と8月4日(木)の2回あり、1度目を「一の丑」、2度目を「二の丑」と呼びます。他にも2024年、2025年が当てはまります。
なぜうなぎを食べるの?
諸説ありますが、江戸時代の学者、平賀源内が広めたという説が有名です。
江戸時代、夏場に鰻が売れずに(天然うなぎの旬は冬)困っていた鰻屋の主人が平賀源内に相談したところ、「本日、土用丑の日」と書いた貼り紙を店に貼り出すことをすすめました。すると、その鰻屋は大繁盛。それを聞いた他の鰻屋もまねるようになり、次第に土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したといわれています。
うなぎはたんぱく質やビタミン、ミネラル、カルシウムなどが多く含まれており、栄養価の高い食べ物です。季節の変わり目で体調を崩しやすい土用の時期に摂取するのにふさわしい食材と言えるでしょう。
うなぎ以外の土用の食べ物
土用餅
土用餅とは、あんころ餅のことです。厄除けの力があるといわれていた小豆を食べることで無病息災が叶うとされており、土用の最初に当たる「土用の入りの日」に食べる風習が江戸時代より続いています。現在でも土用の時期になると多くの和菓子屋で土用餅が販売されます。
土用蜆(どようしじみ)
うなぎが定着する以前より、土用の丑の日にはしじみを食べる習慣がありました。しじみの旬は冬と夏。越冬のために栄養を蓄え身が締まった「寒しじみ」と、夏の産卵のために身が肥えた「土用しじみ」です。とくに昔から「土用しじみは腹薬」といわれ、胃腸を整え、夏バテ防止に役立つといわれています。
「う」の付く食べ物
ほかにも土用の丑の日の「うし」にちなんで、「う」の付く食べ物を食べるのが良いと言われます。
・梅干し(うめ):クエン酸には疲労回復効果あり
・牛肉(うし):たんぱく質が豊富
・きゅうりやスイカ(うり):体を冷やす作用があるので、暑い夏に最適
土用の丑の日の風習
丑湯(うしゆ)に入る
土用の丑の日に薬湯に入る風習のことを「丑湯」と言います。季節の変わり目に体をいたわるのが目的で、江戸時代の丑湯には主に桃の葉が使われていました。桃の葉は昔からあせも、かぶれ等に効果があるとされています。他にもヨモギやドクダミが昔から薬湯として使用されていました。現代の丑湯は、必ずしも桃の葉にこだわる必要はありません。香りの良いハーブや入浴剤をお風呂に入れて楽しんでみてはいかがでしょうか。
土用の虫干し
土用の虫干しとは、梅雨の間に湿気でカビ臭くなってしまった衣類を表に出し、風に当てて干す作業です。昔から土用の天気の良い日に着物や掛け軸などを陰干し、風通しをしていました。現在は家中の衣類を出して虫干しする必要はありませんが、防虫剤を交換したり、タンスやクローゼットの整理をしたりしてみてはいかがでしょうか。
梅干しの土用干し
梅干しを作る過程で必要な土用干し。梅漬けを梅干しにするために三日三晩かけて梅を干します。一般的に土用の7月20日頃~8月7日頃の時期が晴れの天候が続きやすく、日差しも強いため最適な時期です。
土用干しを行うことで、以下のような効果があると言われています。
➀日光の殺菌効果と水分の蒸発により保存性が高まる
②日差しと夜露を交互に当てることで果肉がやわらかくなる
急な豪雨が発生する場合がありますので、天気予報に注意しながら土用干しを行いましょう。
まとめ
今年の夏も猛暑が予想されます。うなぎを食べたり丑湯で疲れを取ったりしながら暑い夏を乗り切っていきましょう。