東日本大震災から10年!今こそ防災対策の見直しを
今年で東日本大震災から10年になります。この10年の間にも各地で地震が起きたり、水害が発生したりしています。「天災は忘れた頃にやってくる」ということわざがあるように、自然災害はいつどこで起こるかわかりません。もしもの時のためにしっかりと防災対策の準備をしておきましょう。
・防災グッズは備蓄用と持ち出し用を準備しよう
・持ち出し用に必要な物は?
・備蓄品に必要な物は?
・定期的に中身の見直しを
・乳幼児、高齢者のいるご家族の場合
・家具は大丈夫?しっかりと固定を
・家族同士で確認方法を決めておこう
防災グッズは備蓄用と持ち出し用を準備しよう
防災対策を備える時に、まず考えるのは防災グッズではないでしょうか。防災グッズと一言で言っても、まず何から揃えればいいのかわからない方も多いと思います。
大きく分けると緊急の避難時に必要な持ち出し用と、ライフラインが復旧するまでの間生活するための備蓄用が必要になります。
持ち出し用に必要な防災グッズは?
いざという時にすぐに持っていけるように、非常持ち出し用のバックにまとめておきましょう。
非常持ち出し用バッグ内容の一例(人数分用意しましょう)
・飲料水(1人1Lから1.5L程度)
・食料品(乾パン、缶詰、ビスケット、ゼリー状ようかんなど)
・救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、ガーゼなど)
・常備薬(持病薬は最低3日分、できれば1週間分)
・保険証、免許証のコピー
・現金(公衆電話用に小銭も)、貴重品(通帳・印鑑)
・ヘルメット、防災ずきん
・マスク
・軍手
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・乾電池
・携帯電話の充電バッテリー
・衣類、下着、毛布、タオル
・洗面用具、使い捨てカイロ
・ティッシュ、ウェットティッシュ、生理用品
・携帯トイレ
・ポリ袋
※通帳や印鑑等の貴重品は常に非常用バッグに入れておくのではなく、避難の際に追加しましょう。
非常用グッズについては各所からリストが掲載されているので、参考にしてください。
一つ一つ揃えるのが面倒な方は、防災セットとして販売されているものを購入するのもよいでしょう。
備蓄品に必要な防災グッズは?
次に、電気や水道などが止まってしまった場合の備蓄の準備です。普段から保存の効く食料を備蓄しておきましょう。防災のために特別なものを用意するのではなく、普段の生活の中で利用できるものを用意しましょう。
備蓄品の一例(人数分用意しましょう)
・飲料水 3日分(1人1日リットルが目安)
・食料品 3日分
アルファ化米、レトルトご飯
缶詰(さばの味噌煮、野菜、果物など)
レトルト食品、カップラーメン
加熱無しで食べられる食品(かまぼこ、チーズなど)
栄養補助食品、ビスケット、チョコレートなど
・トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ
・ビニール袋、ごみ袋
・簡易トイレ
・カセットコンロ、カセットボンベ
・常備薬、市販薬
乳幼児、高齢者のいるご家族の防災グッズ
ご家族の中に乳幼児、高齢者がいる場合には更に必要なものが増えます。備蓄用、持ち出し用共に準備しておくとよいでしょう。
乳幼児のいるご家庭の一例
・粉ミルク
・哺乳瓶
・紙おむつ
・おしりふき
・レトルト離乳食、赤ちゃん用のお菓子
高齢者のいるご家庭の一例
・おかゆ等の柔らかい食品
・大人用おむつ
・お薬手帳
・老眼鏡
定期的に防災グッズの見直しを
食品や飲料水については消費期限があります。非常用として作られているものは通常の食品よりも消費期限が長く、5年程度持つものもありますが、使わないままでいるといざという時に期限切れになっている可能性があります。
そこで有効なのが「ローリングストック法」です。
ローリングストック法とは?
ローリングストック法は「循環消費」と言われるもので、賞味期限、消費期限に応じ普段の生活の中で消費していき、消費した分を買い足していくというものです。
こちらの方法ですと常に新しい食材を備蓄することができるので、いざという時も安心です。
家具は大丈夫?しっかりと固定して安全確保しよう
大きな地震の際には、家具が倒れてしまう可能性があります。
大きな家具がある場合には事前に対策を取り、安全を確保しておきましょう。
家具の配置を工夫する
・避難の妨げとなる場所(出入口、廊下、階段等)には家具をおかない。
・寝室や幼児・高齢者がいる部屋にはなるべく家具を置かない。
・地震時の出火を防ぐため、火気の周辺に家具を置かない。
・家具の上にガラス製品等落下すると危険なものは置かない。
・重いものを下の方に収納し、倒れにくくする。
家具を固定するには
L型金具等で壁下地にネジで固定する方法が、家具の転倒や落下を防ぐ効果の高い方法です。
ポール式器具(つっぱり棒)の場合は、ストッパーないしマット式器具を組み合わせると、単独で使用するよりも効果が高くなります。
※出典:東京消防庁『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック』
※固定器具は正しい使い方(取付方法)があります。取り付け場所や取り付け方法によって「固定強度」が異なってくるので、注意しましょう。
家族で安否確認方法を決めておこう
もし災害が起こってしまった場合にどこの場所が危険なのか、また安全性が高いのかを知っておく必要があります。
お住まいの自治体のホームページや国土交通省ハザードマップポータルサイトでハザードマップを入手し、避難経路や避難場所を事前に決めておきましょう。
国土交通省ハザードマップポータルサイトはこちら
また、家族との連絡が取れない時には通信事業者が提供するサービスがあります。
SNSを普段から使用している方は、災害時の安否確認手段として活用しましょう。
災害用伝言ダイヤル(171)はこちら
まとめ
大切なのはいざという時に備えて事前に家族で話し合っておくことです。
被災した時の避難場所、連絡先などを事前に確認しておくことで、何か起きた時も慌てずに対応することができます。
災害が起きないことが一番ですが、こればかりは誰にもわかりません。もしも起こってしまった場合にも最小限の被害にとどめられるよう、防災対策の意識を持ち、防災グッズを揃えるなど一人一人が今からできることを準備しておきましょう。