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2017.12.20研修報告会を行いました!
こんにちは!大和事業所です。
先月、西鶴間メディカルクリニックにて開催された慢性疼痛イベントに参加させていただきました。遅くなってしまいましたが、事業所スタッフへその報告会を行いました。
医師、理学療法士、患者家族、理学療法士であり国会議員である山口和之氏も参加され、慢性疼痛について、クリニックの取り組み、患者側の視点、国の政策などそれぞれの視点からお話してくださいました。
医師と理学療法士が協力し、痛みに対する的確な診断、薬物療法やインターベンション治療を駆使した一時的な除痛を経験、認知行動療法を含む理学療法士によるアプローチの実践について、実症例を交えて紹介されていました。
慢性の痛みは患者の生活の質を著しく低下させ、就労困難を招く等、社会的損失も大きいとされており、国としても政策に取り組んでいるそうです。
訪問リハビリでも「痛み」の問題を抱えた利用者さんへ介入する機会は多いですが、痛みの病態は利用者さんそれぞれで異なります。時に痛みの原因を明確にするために「どこが痛いですか?」という質問を何度も繰り返し聞くこともありますが、慢性疼痛に対して、痛みを想起させる質問や言葉掛けはよる不適切なこともあります。
しっかりと治療プランを立てるためには原因を特定する作業は大切ですが、質問や会話によって痛みを惹起してしまう可能性があることを知っておかなければいけません。
慢性疼痛は社会的な要素や心理的な要素を含む複雑な病態であり、医師やセラピストが単独で治療を行うのではなく、多くの学問領域の専門家達が介入する多様な治療、包括的なケアが推奨されています。
慢性疼痛の病態をしっかりと把握し、患者を中心とした包括的ケアの実現に向け、チーム医療体制の構築に取り組んでいければと思います!