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2015.01.07研修会に参加してきました!
みなさん、こんばんは。
新年最初のブログ更新になります。
明けましておめでとうございます。本年もタツミメディカルサービスをよろしくお願いいたします。
今回は昨年末に参加させていただきました研修会の報告と雑感を述べさせていただきたいと思います。
インキュベクス様主催の研修会でテーマは
「リハビリテーションの現状と今後の課題」
というものでした。
講師の方は、株式会社Work Shift 代表取締役であり、理学療法士の高木綾一先生でした。
研修会の中で、「リハビリテーションとは?」という問いかけに対して歴史的、社会的背景を踏まえた上でリハビリテーション本来のあり方を再考しました。そして、現状や今後の課題を国の動向など幅広い観点から解説していただきました。
現状や今後の課題については、やはり「リハビリテーション」という用語の偏った認識から生じているように感じました。
「リハビリテーション=訓練」
このようなイメージが社会的に見ても根深く存在しているのではないでしょうか。
以前投稿した記事の「理学療法士の視点」の中で、リハビリテーションという言葉の語源を記載したので以下に引用します。
リハビリテーション(rehabilitation)という言葉の語源が、re(再び)+ habilis(適した)、すなわち「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」ですので、それは患者様であり、利用者様ありきのものなのです。
リハビリテーションというのは大きな目的であり、訓練というのはその一つの手段にすぎません。
巷ではこんな言葉をよく聞きます。
『体力が落ちてきた→ではリハビリしましょう。』
『今リハビリしないと、この先が大変ですよ。』
これは「リハビリ=訓練」という意味で使用されています。
この認識からすると、「リハビリ」という言葉は本当に都合の良い言葉です。
・足りないものを補うという意味合いでの用語
・この先のリスク管理としての意味合いでの用語
いろいろ場面で「リハビリ」という用語が使われてしまっています。
そのどれもがリハビリテーションの本来の意味からは外れてしまっているのが残念です。
講演の中で、高木先生は 「QOLを考えることのできるアプローチがリハビリテーション」 であるとお話されていました。
「QOLを高める」ではなく、「QOLを考える」と表現されていたことに深く感銘を受けました。
一人の利用者さんと向き合い、その利用者さんが望む生活を具現化しようとした過程でQOLが高まっていくのだと思います。
リハビリテーションに対する認識を深める。
社内でもしっかり「リハビリテーション」の意味について皆で言及していきたいと思います。
次回は、リハビリテーションセラピストとしてとても重要だと考えている視点を紹介したいと思います。
それでは。